メンバーの生産履歴を検索、出力する
管理者モード(団体プラン)ではメンバーの生産履歴を検索して、PDFで出力することができます。
生産履歴という帳票は、JGAPにおいて作成が必須の帳票ではありませんが、定植後の圃場・施設における農薬と肥料の使用記録を全て表示し、農薬の有効成分もカウントできます。農薬台帳と肥料台帳でそれぞれ検索するよりも簡単に、定植後から収穫前までの農薬使用記録と肥料使用記録を調べることができます。リアルタイムに栽培状況をチェックできるので、JGAP指導や営農指導にも役立ちます。
JGAP自己点検や審査や出荷の際に、そのまま使用できる帳票です。ボタンひとつで帳票をPDFで出力できるので、印刷も可能です。育苗記録と関連付けることにより、床土から収穫前までの農薬と肥料使用記録を表示することも可能です。
生産履歴を検索する
「メニューボタン」→「検索」→「生産履歴」を選択すると、「生産履歴検索」画面が表示されます。
「検索開始日」「検索終了日」で範囲を指定します。日付は、定植日で検索します。
「メンバー名」「作物名」をリストから選択します。選択しない場合は、すべてのメンバーおよび作物名で検索します。
「生産履歴を検索する」ボタンをタップ(クリック)すると、検索結果(栽培ロット)がリスト表示されます。リストをタップ(クリック)すると、栽培ロットの生産履歴の詳細が表示されます。
「生産履歴」画面が表示されます。「基本」タブでは、メンバー名と栽培ロットの基本情報が表示されます。
「基本」タブで「履歴範囲を設定する」をタップ(クリック)し、履歴範囲を設定します。
履歴範囲を設定しない場合は、「成分」「農薬」「施肥」タブをタップ(クリック)しても、履歴が表示されず「基本タブで履歴範囲を設定してください」と表示されます。履歴を表示したい場合は、「基本」タブで履歴範囲を設定してください。
「履歴範囲を設定する」をタップ(クリック)し、「開始日」と「終了日」で範囲指定し、「履歴範囲を設定する」ボタンをタップ(クリック)します。
「育苗ロット」と関連付けて履歴を表示したい場合は、リストから選択します。ここでは選択しないでおきます。
履歴範囲が設定されると、「基本」タブの「履歴範囲」に範囲が表示されます。
「成分」タブをタップ(クリック)すると、この栽培ロットに使用された農薬の有効成分数をカウントした数を「農薬成分数」で表示します。
圃場で使用した農薬の基本情報(日付、農薬名、有効成分名、使用回数)が表示されます。
「詳細」アイコンをタップ(クリック)すると、農薬登録情報と使用回数が表示されます。
「農薬」タブをタップ(クリック)すると、農薬使用記録が表示されます。定植時に使用した農薬は「定植」に、その他は「圃場」に表示されます。
「施肥」タブをタップ(クリック)すると、肥料使用記録が表示されます。定植時に使用した肥料は「定植」に、その他は「圃場」に表示されます。
育苗記録と関連付けることにより、床土から収穫前までの全ての農薬と肥料の使用記録を表示してみましょう。
「履歴範囲を設定する」をタップ(クリック)し、「開始日」「終了日」を設定した後、「育苗ロット」で関連付ける育苗ロット番号をリストから選択して「履歴範囲を設定する」ボタンをタップ(クリック)します。
「成分」タブをタップ(クリック)すると、栽培ロットに使用した農薬(圃場)に加えて、関連付けた育苗ロットに使用した農薬(床土、種子、苗、播種、育苗)の有効成分数をカウントして表示します。
「農薬」タブをタップ(クリック)すると、栽培ロットと関連付けた育苗ロット(覆土、床土、種子、苗、播種時防除、育苗時防除等)にも使用した農薬使用記録が表示されます。
「施肥」タブをタップ(クリック)すると、栽培ロットと関連付けた育苗ロット(覆土、床土、育苗追肥等)にも使用した肥料使用記録が表示されます。
生産履歴を出力する
「ロット基本」タブで、「PDFを作成する」をタップ(クリック)すると、「この生産履歴のPDFを作成」ボタンが表示されるので、タップ(クリック)します。
PDFの作成に成功すると「PDFが作成できました」と表示されるので、ダウンロード先のリンクをタップ(クリック)します。
または、「メニューボタン」→「帳票検索・出力」→「帳票ダウンロード」を選択しても同じです。
PDF出力された「帳票リスト」が表示されます。リストをタップ(クリック)すると、ダウンロード画面になります。
出力してからダウンロード可能な「リンク」が生成されるまでに1分ほどかかります。「リンクが生成できました」と表示されたら、ダウンロードのリンクをタップ(クリック)して、ダウンロードができます。
① 栽培ロット番号(定植日、圃場名、面積、作物名、品種名)② 農薬成分数(圃場) ③ 育苗ロット番号(関連付けた場合のみ表示)と育苗ロットに使用した農薬の成分数 ④ 表示範囲指定 ⑤ 定植時農薬散布(散布日、農薬名、散布量、希釈倍数、使用薬量、単位) ⑥ 定植時施肥(定植日、肥料名、使用量、単位、施肥方法) ⑦ 施肥(圃場)(散布日、肥料名、使用量、単位、施肥方法)
農薬散布(定植、圃場)(散布日、農薬名、散布量、希釈倍数、使用薬量、単位、有効成分、使用回数、使用時期、本剤の使用回数、有効成分の使用回数)
生産履歴のメリット
aKnow(エイノウ)では、ロット単位で作業記録し、さらに工程間でロットを引き継いでいくことが可能です。定植後の圃場や施設で使用した農薬と肥料の使用記録を自動で帳票化できるのは非常に大きなメリットです。
さらに、育苗記録と関連付けることにより、床土から収穫前までの農薬と肥料使用記録を表示することも可能です。特栽など、使用できる農薬の有効成分数に制限がある場合など、この機能を活用することでラクに管理することができます。